メニューに戻る No. 08-04-01

事業部勘定起票(YRFI0026)


  1つの伝票で複数の事業領域と取引を行う場合

  事業領域が多くあると、どの事業領域との取引なのかが分からなくなるので、各事業領域間をまとめる事業領域を1つ作り、すべての取引を
  その事業領域と行っていたことにする。
  例では、中心の事業領域をZZ00とし、その他の事業領域をZZ01、ZZ02として考える。 

  消費税が自動計算の場合は、事業領域が与えられていないのでそのまま中心の事業領域に振替えられる。
  消費税が手計算の場合は、事業領域が与えられているので事業部勘定に振替えられる。

  例1)ZZ00が取引に入っている場合(税自動計算)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費    2,000 ZZ00 預金 5,250
ZZ02 一般管理費 3,000      
  仮払消費税 250      

                          

     事業領域ごとにB/S、P/Lを見ると

     (ZZ00)

借方 貸方
      ZZ00 預金 5,250

     (ZZ01)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費 2,000      

     (ZZ02)

借方 貸方
ZZ02 一般管理費 3,000      

     それぞれバランスしていないことがわかる。
     そこで、事業領域ごとのB/S、P/Lをバランスさせるために、事業部勘定という勘定を使って自動で仕訳を行い、バランスさせる。
     <自動仕訳>

借方 貸方
ZZ00 事業部勘定(ZZ01)    2,000 ZZ01 事業部勘定(ZZ00) 2,000
ZZ00 事業部勘定(ZZ02) 3,000 ZZ02 事業部勘定(ZZ00) 3,000
ZZ00 仮払消費税(調整) 250   仮払消費税(調整) 250

   

     事業領域ごとのB/S、P/Lは

     (ZZ00)

借方 貸方
ZZ00 事業部勘定(ZZ01) 2,000 ZZ00 預金 5,250
ZZ00 事業部勘定(ZZ02) 3,000      
ZZ00 仮払消費税(調整) 250      

     (ZZ01)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費 2,000 ZZ01 事業部勘定(ZZ00) 2,000

     (ZZ02)

借方 貸方
ZZ02 一般管理費 3,000 ZZ02 事業部勘定(ZZ00) 3,000

     事業領域ごとにそれぞれバランスされたことがわかる。  

  例2)ZZ00が取引に入っている場合(税手計算)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費    2,000 ZZ00 預金 5,250
ZZ01 仮払消費税 100      
ZZ02 一般管理費 3,000      
ZZ02 仮払消費税 150      

     <自動仕訳>

借方 貸方
ZZ00 事業部勘定(ZZ01)    2,100 ZZ01 事業部勘定(ZZ00) 2,100
ZZ00 事業部勘定(ZZ02) 3,150 ZZ02 事業部勘定(ZZ00) 3,150

  例3)ZZ00が取引に入っていない場合(税自動計算)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費    2,000 ZZ02 立替金 2,100
  仮払消費税 100      

     <自動仕訳>

借方 貸方
ZZ00 事業部勘定(ZZ01)    2,000 ZZ01 事業部勘定(ZZ00) 2,000
ZZ02 事業部勘定(ZZ00) 2,100 ZZ00 事業部勘定(ZZ02) 2,100
ZZ00 仮払消費税(調整) 100   仮払消費税(調整) 100

  例4)ZZ00が取引に入っていない場合(税手計算)

借方 貸方
ZZ01 一般管理費    2,000 ZZ02 立替金 2,100
ZZ01 仮払消費税 100      

     <自動仕訳>

借方 貸方
ZZ00 事業部勘定(ZZ01)    2,100 ZZ01 事業部勘定(ZZ00) 2,100
ZZ02 事業部勘定(ZZ00) 2,100 ZZ00 事業部勘定(ZZ02) 2,100