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特別周期の説明

 


特別周期の登録説明

  原価センタに集計された金額を元に(センダ)他のコストセンタに(レシーバ)付替配賦処理を行います。
処理内容としては、通常の周期実行と同じ考えですが、この特別周期では、センタレシーバの関係が違う会社事業領域でも可能です。
又、予算金額での付替配賦や、さらに実績按分もできます。
この特別周期を実行するには、「特別周期マスタ」「特別周期仕訳」マスタの設定が必要になります。
この2つの設定をもとに、「特別周期実行マスタ」で付替配賦処理を実行します。
   
1. 特別周期マスタの登録・・・・・・・ センダとレシーバの関係を定義する。
2. 特別周期仕訳マスタの登録・・・ 特別周期を使用して仕訳を起票するか定義する。
3. 特別周期実行マスタの登録・・・ 特別周期マスタと特別周期仕訳マスタを組み合わせて、周期を実行する。

 

  下記に、例題を元に特別周期の説明を行います。

  上記の実績を特別周期を使用して、付替配賦処理を行います。
センダ原価センタS−01の実績をレシーバ原価センタR−01とレシーバ原価センタR−02に実績按分して、
付替配賦処理を行います。

1. 特別周期マスタの登録

  各項目の入力例
@ センダ情報−原価センタ センダの原価センタ“S−01”をセット
A センダ情報−実績予算値区分 “1”実績値をセット
B レシーバ按分値−原価要素 原価要素グループに“GRP−YOSO”をセット
もしくは原価要素の範囲として“350000”〜“359999”等をセット
C レシーバ按分値−按分値区分 “1”実績値をセット
D レシーバ情報−1行目の原価センタ レシーバの原価センタ“R−01”をセット
E レシーバ情報−2行目の原価センタ レシーバの原価センタ“R−02”をセット

 

  各項目説明
@ センダ情報−原価センタ、指図書 センダのコストセンタを1つセットする。
A センダ情報−実績予算値区分 付替配賦する金額をセットする。
センダの金額が実績ならば“1”実績値をセット
センダの金額が予算ならば“2”計画値をセット
B レシーバ按分値−原価要素 レシーバ按分値−按分値区分が“1”実勢基地の場合の実績範囲
按分原価要素グループに“GRP−YOSO”をセット
もしくは原価要素の範囲として、“350000”〜“359999”等をセット
C レシーバ按分値−按分値区分 “0”入力値か“1”実績値をセット
D レシーバ情報−原価センタ、指図書 レシーバのコストセンタを1つセットする。
レシーバが複数ある場合は、行の追加で登録する。

2. 特別周期仕訳マスタの登録

  各項目の入力例
@ 仕訳元情報:
  センダ金額情報−原価要素
原価要素グループに“GRP0−YOSO”をセット
もしくは原価要素の範囲として、“350000”〜“359999”等をセット
A 貸方:仕訳情報 “1”センダ情報
B 貸方:勘定 “351950”生産原価−部門振替
C 貸方:税区分 “A0”非課税仕入等をセット
D 借方:仕訳情報 “2”レシーバ情報
E 借方:勘定 “351900”生産原価−雑収入
F 借方:税区分 “A0”非課税仕入等をセット

 

  各項目説明
@ 仕訳元情報:
  センダ金額情報−原価要素
センダの付替配賦する金額を原価要素別に設定
通常は発生金額全てなので、GRP−YOSOとなる
但し一部予算を付替配賦する場合は、原価要素を設定してコントロールする。
A 貸方:仕訳情報 原価の仕訳を起票するときに付けるコストセンタが、
センダのコストセンタなら“1”センダ情報
レシーバのコストセンタなら“2”レシーバ情報
B 貸方:勘定 原価要素をある勘定で集計して、コストを振る場合、勘定を指定する。
又、発生の原価要素別に振る場合は、“*”を設定
C 貸方:税区分 勘定コードが消費税区分を入力する勘定なら入力
D 借方:仕訳情報 貸方と同様
E 借方:勘定 貸方と同様
F 借方:税区分 貸方と同様

3. 特別周期実行マスタの登録

  各項目の入力例
@ 特別周期実行NO. 会社もしくは事業領域+任意
A 処理年度 “2000”
B 処理月(転記日付) “2000.08.31”
C 対象年月開始 “2000.4”
D 対象年月終了 “2000.9”
E 決算処理 期中は、スペース
  行追加
@ 特別周期マスタNO. 特別周期マスタNOを入力
A 特別周期仕訳NO. 特別周期仕訳NOを入力

 

  各項目説明
@ 特別周期実行NO. 会社もしくは事業領域+任意
A 処理年度 処理年度
B 処理月(転記日付) この処理を実行するとFIの一般転記の伝票が作成される。その伝票の転記日付
C 対象年月開始 センダの発生金額の取得期間開始
D 対象年月終了 センダの発生金額の取得期間終了
E 決算処理 期中は、スペース
期末時に“K”を入力すると、期中に予算金額で起票した伝票を削除します。
*期末時には必ず“K”にして、予算金額での起票を削除して実績に置き換える
@ 特別周期マスタNO. 組み合わせを入力
A 特別周期仕訳NO. 組み合わせを入力

 

  上記の特別周期実行マスタを処理すると


追加説明:特別周期実行マスタの按分方法について

@原価要素別品目別按分を選択した場合: 原価要素別品目別に集計されて仕訳がされます。
(現行使用していた按分方法)

 

A原価要素別按分を選択した場合: 原価要素別に集約されて仕訳されます。
(新規に追加した按分方法)